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レーザー外来

当科にあるレーザーの種類と適応疾患

現在のところ当科には3種類のレーザーがあります。その種類と適応疾患については以下のとおりです。

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パルス色素レーザー

パルス色素レーザー

( キャンデラ社 SPTL-1b )
いちご状血管腫や単純性血管腫などのいわゆる赤あざやクモ状血管腫などの血管性病変の治療に用います。

2006年1月27日パルス色素レーザーに”Dynamic Cooling Device ダイナミッククーリングディバイス”導入しました!!
パルス色素レーザーは、血管性のあざの治療に有効ですが、照射時の痛みがあり、また、色素レーザーが表皮のメラニン色素にも反応し肌の色の黒い患者さんなどでは皮膚表面の組織のダメージが起こる可能性があるというマイナス面があります。

ダイナミッククーリングディバイスは、レーザー照射の直前に冷却剤を治療部に噴射するシステムです。噴射された冷気は、あざの血管のある深い部分には届かずに、効果は皮膚表面にとどまるので、レーザー照射による皮膚表面組織の温度上昇を少なくすることができます。そのため皮膚表面のダメージを少なくするとともに、レーザー照射に伴う痛みを和らげることができます(完全になくなるわけではありません)。

Qスイッチ付きアレキサンドライトレーザー

Qスイッチ付きアレキサンドライトレーザー

( キャンデラ社 )
太田母斑、異所性蒙古斑、口唇メラノーシスなどのいわゆる青あざ、黒あざに対して有効です。扁平母斑には試験照射を行い、効果が期待できそうな場合には、相談の上でレーザー治療を行うことがありますが、治療効果は一定していません。

炭酸ガスレーザー ( ニデック社 ユニバルス )

眼瞼黄色腫、汗管腫、表皮母斑などに対して、外観を改善するのに有効です。

< レーザー治療の基本的な流れ >

正確な臨床診断をつける
まず、レーザー治療を希望される方は、平日の午前中に当科の新患外来を受診していただき、臨床診断を確定します。典型的でない症例や診断が困難な症例については、教授以下のスタッフ一同による臨床検討会を行うこともあります。正確な臨床診断は適切な治療を行う上で、必要不可欠なものです。必要があれば検査を行います。
レーザー外来のスタッフによる診察、説明
当科外来を受診して、レーザー治療の可能性が考えられた場合、レーザー外来を受診していただきます。レーザー外来は毎週金曜日の午後に診療しています。レーザー外来のスタッフからレーザー治療について、治療の原理、期待される効果、起こりうる合併症、治療の方法、費用などについて具体的にご説明し、治療について同意をいただきます。
試験照射を行う
レーザー治療の効果は、皮疹の性状によっても大きく異なるため、治療効果には大きな個人差があります。そのため、実際の本格的な照射を行う前に皮疹の一部に試験照射を行い、適切なエネルギーを設定します。その治療効果を見た上で、全体の治療を行うかどうかを相談して決めます。
本格的なレーザー治療
試験照射で治療効果が期待できると判断し、ご本人、ご家族が希望された場合、治療に対する反応を見ながら、定期的に治療します。
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