小澤 麻紀先生の論文が「Allergology International」に掲載されました。
当科学術研究員である小澤 麻紀先生の論文がAllergology International に掲載されました。
筆頭著者の小澤麻紀先生をはじめとする共著者の皆様に心よりお祝い申し上げます。
筆頭著者コメント:
この論文は、乳児期の角質層に存在する扁平上皮がん抗原-1(SCCA1)が、アトピー性皮膚炎(AD)および食物アレルギー(FA)の発症を予測する指標となる可能性を検証した前向き研究です。アトピー疾患の進行を防ぐには、早期に発症を予測し介入することが重要です。本研究では、2か月齢の乳児117名を対象に3年間追跡調査を行い、頬や口周囲のSCCA1レベルがADやFAを発症した乳児で有意に高いことが確認されました。非侵襲的な方法で疾患発症を予測する新たなバイオマーカーとして、SCCA1の測定が有用である可能性が示唆されています。
この臨床研究は終盤でコロナ禍に見舞われましたが、参加者のみなさまのご協力により完遂することができました。参加してくださったお子さんとその保護者のみなさまにこの場を借りて心より感謝申し上げます。
論文pubmedデータ:
Efficacy of corneal squamous cell carcinoma antigen-1 in early infancy in predicting atopic dermatitis and food allergy: A prospective study
Maki Ozawa, Chika Katagiri, Chieko Okamura, Masashi Miyai, Yukiko Matsunaga, Daichi Murata, Christopher Takaya Knight, Tomoko Onodera, Masayuki Asano, Junko Endo, Ryoko Omori, Toshiya Takahashi, Masatoshi Saito, Takushi Hanita, Shimpei Watanabe, Shinichi Sato, Nobuko Tabata, Osamu Iizawa, Yoshihide Asano, Setsuya Aiba
Allergol Int. 2024 Dec 27:S1323-8930(24)00131-X.
PMID: 39732577 DOI: 10.1016/j.alit.2024.11.005
論文URL: https://authors.elsevier.com/sd/article/S1323-8930(24)00131-X