高橋拓矢先生の論文がJournal of Dermatologyに掲載されました。

高橋拓矢先生の論文がJournal of Dermatologyに掲載されました。心よりお祝い申し上げます。

筆頭著者コメント：

本研究は、血管新生因子であるAGGF1（Angiogenic Factor with G-patch and Forkhead-associated domain 1）が、全身性強皮症（systemic sclerosis, SSc）の病態に関与している可能性を検討したものです。SScは、皮膚および内臓の線維化、免疫異常、血管障害を特徴とする自己免疫疾患ですが、その発症機序は依然として十分に解明されていません。AGGF1の発現低下（ハプロ不全）が、先天性血管疾患であるKlippel–Trénaunay症候群の原因となることは知られていますが、本研究では、AGGF1がSScにおける皮膚、肺、心血管系の血管病変および線維化にも関与する可能性が示唆されました。

論文pubmedデータ：

Serum levels of AGGF1: Potential association with cutaneous and cardiopulmonary involvements in systemic sclerosis

Takuya Takahashi, Takehiro Takahashi, Tetsuya Ikawa, Hitoshi Terui, Toshiya Takahashi, Yuichiro Segawa, Hayakazu Sumida, Ayumi Yoshizaki, Shinichi Sato, Yoshihide Asano.

J Dermatol. 2024 Aug;51(8):1083-1090. doi: 10.1111/1346-8138.17233.

Epub 2024 Apr 15.

論文URL: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/1346-8138.17233