照井仁先生の論文がCase Rep Dermatolに掲載されました。

照井仁先生の論文がCase Rep Dermatolに掲載されました。心よりお祝い申し上げます。

筆頭著者コメント： 掌蹠膿疱症の治療は通常、外用療法と生活指導が中心ですが、重症例では生物学的製剤の使用が検討されます。ただし、掌蹠膿疱症で使用可能な生物学的製剤は限られており、関連疾患である乾癬と比べ効果も限定的です。本症例報告では、掌蹠膿疱症と潰瘍性大腸炎を合併した患者に対して、潰瘍性大腸炎治療薬である抗α4β7インテグリン抗体（Vedolizumab）を投与した結果、潰瘍性大腸炎だけでなく掌蹠膿疱症の症状も改善したことを報告しました。このことから、掌蹠膿疱症においてもα4β7インテグリンが治療標的となる可能性が示唆されます。

論文pubmedデータ：Possible Efficacy of Vedolizumab, an Anti-α4β7 Integrin Antibody, in Palmoplantar Pustulosis Terui H, Moroi R, Masamune A, Aiba S, Yamasaki K. Case Rep Dermatol. 2023 Jan 27;15(1):22-25. doi: 10.1159/000529080. eCollection 2023 Jan-Apr.PMID: 36726801

論文URL: https://karger.com/cde/article/15/1/22/832623/Possible-Efficacy-of-Vedolizumab-an-Anti-4-7