金城賢吾先生の論文がJ Dermatolに掲載されました。
金城賢吾先生の論文がJ Dermatolに掲載されました。心よりお祝い申し上げます。
ベストプレゼンター賞を受賞した第77回日本皮膚科学会西部支部学術大会で発表した「Adalimumab-Induced Folliculitis-Like Lichenoid Sarcoidosisの1例」を、このたび論文として報告しました。
本症例では、抗菌薬治療に抵抗性の顔面丘疹に対し皮膚生検で毛包周囲に限局した類上皮肉芽腫とリンパ球浸潤を認め、全身性サルコイドーシスを除外したうえで、TNF阻害薬(adalimumab)に関連した薬剤誘発サルコイドーシス様反応(DISR)と診断しました。
本論文では、TNF阻害がTNFR2–Treg軸の恒常性を乱し、Th1/Th17バランスの変化を介して逆説的(paradoxical)に肉芽腫形成を促進し得る免疫学的機序についても考察しています。皮膚病変は局所外用療法で良好にコントロールできたため、生物学的製剤の継続可否を含めた臨床的意思決定の1例として提示しました。
本報告が、TNF阻害薬投与中にみられる難治性のざ瘡様皮疹における鑑別診断の一助となり、適切な評価と治療選択につながれば幸いです。
論文pubmedデータ:
Kinjo K, Takahashi T, Fujii H, Asano Y. Adalimumab-Induced Folliculitis-Like Lichenoid Sarcoidosis. J Dermatol. Published online. doi: 10.1111/1346-8138.70182
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